VNS Therapy™マグネット

新しいマグネットの注文については、主治医までお尋ねください。

マグネットは、刺激の開始や停止を行うのに使用します。マグネットで刺激を開始するには、事前に主治医がマグネットモードを有効にしておく必要があります。

ジェネレータには、マグネットを認識して追加の刺激を開始するセンサー（リードスイッチ）が付いています。

マグネットは何度でも好きなだけ使用できますが、連続して4時間を越えて使用しないでください。

マグネットの連続使用や頻繁な使用は、ジェネレータのバッテリーを消耗させ（バッテリー切れ）、左迷走神経を痛めるおそれがあります。マグネットを多用する必要がある場合は、通常モードの刺激の設定変更を検討するといいかもしれません。

この変更については、次回の通院時に主治医と話し合ってください。

マグネットによる刺激の効果は患者によって異なります。ある患者は、マグネットの使用によって、ほとんどすべての発作が止まって、その発作の強度と持続時間に改善が認められたことを報告しています。その一方、他の患者にとってはマグネットの効果が限定的であったり、またはまったく見受けられなかった例もあります。

VNS Therapyマグネットは非常に強力です。磁場の影響を受けやすいテレビ、コンピュータディスク、クレジットカードなどはダメージを受けるおそれがあります。マグネットはこれらのすべてのものから、25cm（10インチ）以上離してください。マグネットをこれらに近づけて持ち運んだり、保管したりしないでください。

VNS TherapyシステムにはVNS Therapyマグネットのみを使用してください。マグネットを紛失した場合や予備のマグネットが必要な場合は、主治医に問い合わせてください。

緊急時には、他の強力なマグネットを試しても構いません。主治医が提供していない他のマグネットを使用しても、VNS Therapyシステムに危害を及ぼすことはありませんが、VNS Therapyマグネット以外のマグネットが実際に使えるかどうかを知る術はありません。

いいえ。マグネットを使うかどうかは、あなたとあなたと一緒にいる方が自由に決めることができます。そのときは、以前にマグネットが役に立ったかどうかを参考にすれば良いでしょう。

通常の使用状態で、VNS Therapy™マグネットは約3年間使い続けることができます。

はい。刺激を止めるには、マグネットをジェネレータに当てそのままにします。いつもと違う刺激や刺激に痛みがある場合はこの方法を使い、すぐに主治医に電話してください。マグネットを保持している間は、マグネットはすべての刺激を停止します。機器の上でテーピングをして、マグネットを固定する必要があるかもしれません。

VNS Therapy™マグネットは、コンピュータディスク、クレジットカード、時計、強い磁場の影響を受ける他のものを破損する可能性があります。マグネットはこれらのすべてのものから、25cm（10インチ）以上離してください。磁場の影響を受けやすいものの近くにマグネットを保管しないでください。

マグネットが装置の上に当てられている間は、刺激が送られません。通常モードやマグネット開始による刺激は、マグネットを離さないと再開しません。

次の3つの状況でマグネットを使用します：

1.発作前の前兆がある、発作が始まっていると思われる、あるいは発作中に刺激を開始するとき

2.刺激を停止するとき

3.装置が正常に作動していることをテストするとき

マグネットは、あなた自身が常に携帯してください。ご家族や介助者の方にVNS Therapy™マグネットを携帯してもらうこともできます。

マグネットを落としても磁力の強さに影響はありません。これは磁力の弱いマグネットによくある問題です。VNS Therapy™マグネットは強力なマグネットなので、落としたり、ケースにひびが入っても、磁力の強さが落ちることはありません。

装置が「ON」になっているかどうかに関わらず、マグネットは、通常の治療スケジュールよりも優先されます。マグネットによる刺激が終了すると、本装置は、主治医によって設定された治療計画に戻ります。